成瀬は天下を取りに行く

宮島未奈/著
一年と数ヵ月、待ちに待った本の順番がやっと巡ってきました
本屋大賞作品は間違いないね
最初から最後まで全部が面白かったです
声を出して笑う危険もあるので公共の場で読む時はご注意ください
"成瀬あかり"という人物にすっかり魅了されました
「島崎、わたしはシャボン玉を極めようと思うんだ」
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」
これは成瀬が幼なじみの島崎みゆきにある日突然宣言するフレーズ
ちょっと変な子なので
クラスメイトの中では浮いてしまい
ひとりでいることが多い成瀬だけど
すぅっと胸を張って自分を貫く姿がじつにカッコいい
こんなふうに生きたいとマジで思った
頭脳も運動神経も抜群で
なんでもこなしてしまう成瀬には
とてもなれないけど気持ちだけはね
「島崎、わたしは成瀬あかりになろうと思う」
物語の舞台は、滋賀県大津市
成瀬が初デートした琵琶湖周遊船ミシガンクルーズに乗って
湖の駅「フードコートおいしや」で 近江牛コロッケ定食を食べ
膳所(ぜぜ)駅周辺も歩いてみたいし
ときめき坂にも行ってみたい
そして今度こそ"ビワマス"を食べるのだ!
成瀬は信じた道をいく

宮島未奈/著
今、これ読んでいます
完読したら大津旅の計画立てよっと!
伊坂幸太郎
わたしの心を容赦なく射貫いてくる伊坂幸太郎さんそれは笑いだったり、世界感だったり、伏線回収の爽快さだったり
今回読んだこれらの本はまさにその3つが備わっていました
ペッパーズゴースト

今度の殺し屋?仕置屋?のコードネームは
ロシアンブルとアメショー
猫好きな方はピンときますよね
繊細でネガティブ思考のロシアンブルと
陽気でポジティブ思考のアメショーが
依頼人から仕事を受けて許し難い
動物虐待者に制裁を加える物語がひとつ
人からの飛沫感染でその人の未来がちょっとだけ見えてしまう
特殊能力を持つ中学校の国語教師の物語がひとつ
このふたつの物語が見事に交差して例によってあっと驚く展開になるのよ
伊坂ワールドの集大成といわれるだけあって
奇想天外さもありながら、伏線回収の周到さと
テンポの良い会話の楽しさに
社会問題に対する鋭い洞察
それらすべてが盛り込まれてる作品でした
楽園の楽園

この本を見た瞬間「薄っ!」が最初の印象(笑)
97Pという小説にしては極端に少ないページ数に
絵もたくさん入っているので まるで絵本のよう
ただ、ストーリーはそれとは正反対に壮大
自然災害やウィルスの蔓延など次々に起こる災厄に見舞われた世界
これは今の地球とリンクしますね
この混乱の原因は人工知能『天軸』の暴走にあると思われた
そこでそのAIを開発した先生に会うために旅をする選ばれし3人
目指すは「楽園」
後半へいくにつれ伊坂さんらしい鋭い切り口が冴えわたります
ヒト以外の生物の美しいが容赦のない決断
人間の傲慢さを痛感させられるとともに
こんな終末があってもおかしくはないと妙に説得力がありました
Wonderful Story (ワンダフルストーリー)

人気作家5人の「犬」にちなんだ短編集です
犬好きな人はもちろん、そうでない人もきっと楽しめるはず
わたしが一番気に入ったのが横関犬 (横関大)さんの「パピーウォーカー」
人気作家と書きましたが伊坂幸太郎さん以外の方の本は読んだことがありません
伊坂幸犬郎 (伊坂幸太郎)
犬崎梢 (大崎梢)
木下半犬 (木下半太)
横関犬 (横関大)
貫井ドッグ郎 (貫井徳郎)
犬になってる!ww
やっぱり猫が好き
ワタシは最高にツイている

小林 聡美/著
俳優 小林聡美さんのエッセイ
小林聡美さんって、どこか飄々としていい具合に力が抜けているところが好きなんですよね
このエッセイもらしさが感じられる文章でとても面白かったです
かなり昔のことになるのですが
もたいまさこさんと室井滋さんと小林聡美さんの
3姉妹が暮らすマンションの一室を舞台とした
シチュエーション・コメディ・ドラマ「やっぱり猫が好き」が大好きでした
笑いのツボに入ることが多くて涙が出るほど笑った覚えがあります
(作家は三谷幸喜氏、のちに小林聡美さんと結婚する)
最近では、NHKの「団地のふたり」でキョンキョンとイイ感じのアラフィフ女性を演じていたしね
本の中では、お芝居や舞台のことも書かれていています
笑ってしまうエピソードが多いですが
根底には常に「恥ずかしい」という気持ちを持ち続けている人だと感じました
きっとそれが彼女の魅力なんでしょうね
他の彼女の本も読んでみよう!
ボツ本コーナー
なるべくネガティブなことは書きたくないので途中でギブしたり完読したけどイマイチだった本はこれまで記事にしませんでした
それに映画も音楽も小説も自分が好きにならないと感想を書く気になれない
ただね
"成瀬あかり"ならそれも自分の一部として
「島崎、この本は好きではない」とサラッと言うでしょうね
わたしもそうすることにした(笑)
下町サイキック 吉本ばなな/著

題名と装丁に惹かれましたが、途中でギブ
少し怖いものが見えてしまう高校生の少女の物語なのですが かなりシビアで薄暗くて重い
最後まで読めばほのぼの感もあったのかも知れませんが
つらすぎて読めませんでした
私が彼を殺した 東野圭吾/著

名古屋旅で持って行った本を読み切ってしまったので
名鉄百貨店のツタヤブックストアで購入
わりとサクサクと最後まで読みましたよ
ところが袋とじになっている解決編に犯人とその手口が書いてあるものと思ったら
博士と助手と称する部外者がヒントを話し合っているだけ
最後まで犯人は明かされない
そりゃないよ~でしょ?
最後のネタあかしが推理小説の醍醐味なのに~
いまでもモヤモヤしています(笑)
ウォーキングにて・・・

ツルニチニチソウ(Google レンズ)
もう少しすると暑くて写真を撮る気力もなくなるでしょうが
今はまだ、花を楽しむ余裕があります

オウバイモドキ(Google レンズ)
もともと、黄色は大好きな色なのですが
最近、特に黄色い花に目が行くようになりました
というのも、temahime (id:temahime) さんの記事で
黄色のお花は"金運を呼ぶ"と知ったから
別に札束に見えてるわけではないですよ(笑)
よく"〇〇もどき"と命名された
動物や植物がいますよね
あれ、いつも可哀想だなって思うんですよ
なんとなく本家の劣化版のように感じませんか?
ちゃんとした名前にしてあげればいいのに
ただいまバーチャル旅行中:1041 ~ 1044 日目

第1~第7ステージ | 富山駅 → スパリゾートハワイアンズ 5,550km |
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第8ステージ | スパリゾートハワイアンズ→北海道上陸 750km |
4日間の歩行距離 | 28.1 km (4.8 km/h) |
4日間の歩数 | 40,471 歩 |
通算の距離と歩数 | 6,300km + 753.4 km:9,981,407 歩 |
到達地点 | ガッカラ浜 |
目標地点 | 道の駅 おだいとう まであと 110.0 km |

ブコメ Thanks です!
arakannkoala (id:arakannkoala) さん
「成瀬・・・」も「楽園の楽園」も短時間でサラッと読めるのでオススメです
小説に出てくる町やお店は行ってみたくなります
イメージ通りでもイメージと違っていても
どちらも楽しいと思います
OTSHOKOPAN (id:ot_nail) さん
いえいえ、この待つというのも読書愛に大切な時間
フツフツと読みたい気持ちが増せば増すほど
廻ってきたときの感動は大きいはず!(笑)
だるころ9216 (id:darucoro9216kun) さん
わたしが最近小説以外で読んだのは購入した車のマニュアルだけ(笑)
仕事のマニュアルは読もうと思いながらもデスクに山積みになっていますよ
経営本やVBAの本を読んでいるなんてだるころさんは偉いわ~
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ちび太の大いなる野望
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